シンプル葬儀の選択理由

近年、岩国市でも費用面や参列者の負担を考慮し、シンプルな形式の葬儀を選ばれる方が増えています。シンプル葬儀を選ぶおもな理由は以下のとおりです。

選択理由	内容
経済的な負担の軽減	基本的な費用を抑えることで、家族の経済的な負担を減らせる
故人の遺志に沿った選択	「派手な葬儀は望まない」という故人の遺志を尊重し、必要最小限の儀式で送る方が増えている
参列者への配慮	高齢化が進む中、遠方からの参列者の負担を考慮し、最小限の人数で執り行うことを選択される方が増えている
コロナ禍での感染対策	感染リスクを抑えるため、参列者を限定した形式を選ばれる方も増えている

このように、時代とともに葬儀に対する考え方も変化してきており、故人と遺族双方にとって最適な形式を選ぶことが大切になってきています。

遺族の想いを形にする方法

シンプルな葬儀であっても、故人への想いを表現する方法はさまざまあります。宗教色のない自由な形式を選ぶことで、より故人らしさを表現できます。以下のような演出が可能です。

• 故人の好きだった音楽を流す
• 遺影の横に思い出の品を飾る
• 参列者から故人へ手紙を読み上げる
• 思い出の写真をスライドショーで上映

とくに一日葬では、限られた時間の中で故人との最後の時間を大切にしたいという遺族の方も多くいらっしゃいます。葬儀社のスタッフと事前に打ち合わせを行い、どのような演出が可能か相談しましょう。

予算や時間に制約があっても、故人らしさを表現する工夫次第で、心のこもった温かな送り方を実現できます。

参列者への配慮のポイント

シンプルな葬儀であっても、参列される方々への心配りは欠かせません。故人を偲ぶ大切な時間を共有するため、基本的な配慮と当日の対応が重要となります。

項目	内容
駐車場	最低10台以上確保
施設設備	バリアフリー対応必須
休憩場所	高齢者用スペース確保
待合室	冷暖房完備が必要

事前の案内では場所や所要時間、服装・持ち物などについて、できるだけ詳しく説明することが大切です。とくに、交通アクセスについては、公共交通機関と自家用車の両方の情報を提供しましょう。

当日は、丁寧な受付案内を心がけ、参列者の動線を考慮した座席配置を行います。また、体調や交通事情により、参列時間に遅れが生じる場合にも柔軟に対応できるよう準備しておきましょう。とくに高齢の参列者が多い場合は、控室での椅子の配置や照明の明るさにも気を配る必要があります。

思い出を残すための工夫

葬儀後も大切な思い出として残せる具体的な取り組みをご紹介します。

カテゴリー	具体的な工夫
映像や写真による記録	・葬儀の様子を動画撮影（遺族の許可が必要） ・祭壇や供花を写真に収める ・参列者全員での記念撮影
追悼記念品の作成	・参列者の寄せ書きノートの作成 ・オリジナル追悼アルバムの制作 ・故人との思い出エピソードを集めた文集 ・故人の好きだった品々のミニ展示コーナーを撮影
デジタルアーカイブ	・思い出の写真をデジタル化 ・故人との思い出を綴ったブログの作成 ・オンラインフォトアルバムの共有
記念品の配布	・故人の趣味に関連した品を記念品として配布 ・故人自身が制作した作品のお裾分け ・故人の愛用品から記念品を作成

これらの工夫は、直葬や一日葬などシンプルな形式であっても実施可能です。形に残る思い出を作ることで、後々、故人を偲ぶ大切な機会となります。

なお、記念品作成や撮影については、事前に遺族間で方針を決めておくことをおすすめします。また、必要に応じて葬儀社のスタッフにも相談し、当日の進行に支障がないよう調整しましょう。

直葬の費用と含まれるもの

岩国市における直葬の基本料金は、8万円（税込8.8万円）となっています。このプランには以下のサービスが含まれます。

• 病院からの遺体搬送（10キロ圏内）
• 高級桐平棺の提供や高級骨箱一式
• セレモニースタッフ1名の派遣

直葬はもっともシンプルな葬儀の形式で、通夜や告別式を行わず、火葬のみを執り行うプランです。近年、高齢化や核家族化により、このようなシンプルな形式を選ばれる方が増えています。

なお、生活保護を受けている方は福祉葬として、自治体からの葬祭扶助により実質的に費用負担なく直葬を行えます。また、必要に応じて生花などのオプションを追加することも可能です。

一日葬の基本料金と内容

岩国市での一日葬の基本料金は、おおむね20万円～30万円の範囲が一般的です。この金額には以下のような基本的なサービスが含まれています。

• ご遺体のお迎え・搬送
• 専用の安置室での保管
• 葬儀会場の使用料（2時間程度）
• 祭壇の設置と装飾
• 火葬料金や収骨用の骨箱
• 会葬礼状（20枚程度）

一日葬では通夜を省略し、告別式と火葬を1日で執り行うため、通常の2日間の葬儀と比べて会場費や人件費を抑えられます。また、参列者数に応じて会場の規模を選べるため、10名程度の小規模な式から30名程度までの中規模な式まで、柔軟に対応可能です。

基本プランの内容や料金は葬儀社によって異なりますので、事前見積もり依頼を行いましょう。

葬儀社との打ち合わせ内容

直葬の打ち合わせでは、以下の項目を確認します。

確認項目	具体的な内容
基本的な契約内容	・搬送範囲（10キロ未満か否か） ・ご遺体の保管場所 ・火葬までの段取りや費用の支払い方法
ご遺体に関する確認事項	・納棺に使用する棺の種類（桐か布張りか） ・骨箱のグレードやご遺体の状態や搬送方法
当日の進行について	・火葬場までの搬送手段と立ち会いされるご遺族の人数 ・お骨の取り扱い方法や火葬場での所要時間

打ち合わせの際は、プランに含まれる基本サービス以外に必要なものがないか、しっかりと確認することをおすすめします。とくに、ドライアイスの追加やご遺体の状態によって必要となる特別な処置など、追加費用が発生する可能性がある項目は、事前に詳しく相談しておくことが大切です。

当日の動きとスケジュール

岩国市の協同組合地域総合サービスセンターで直葬を執り行う場合は、おもに以下の流れで進行します。

時間帯	内容	所要時間
午前中	病院からの搬送	約30分
	火葬場での受付手続き	15分程度
	ご遺族様控室での待機	約2時間
午後	収骨の準備	15分程度
	火葬場での最後のお別れ	30分程度
	お骨の拾い上げ	30分程度

セレモニースタッフ1名が、搬送から収骨までの一連の流れをサポートいたします。火葬時間中は、ご遺族様専用の控室でお待ちいただけます。

なお、一日葬の場合は以下が追加されます。

時間帯	内容
前日	あじさい会館での安置
	必要に応じて生花の準備（2万円～）
当日	お別れの時間（30分程度）
	出棺・火葬場への搬送

全体の所要時間は、直葬の場合で約4時間、一日葬の場合は前日からの安置を含め約24時間となります。スタッフが丁寧にご案内いたしますので、ご安心ください。