コウモリの特徴

コウモリは哺乳類の中で唯一、飛行が可能な生物です。その種類は約1,200種以上と非常に多く、その中には農作物に害をもたらす害虫を食べてくれる有益な種類も存在します。しかし、コウモリが居住スペースに侵入すると、様々な被害が発生するため対策が必要です。また、春から秋にかけて活動が活発になるため、この時期に被害が増える傾向にあります。

コウモリによる被害

主な被害として挙げられるのが、「糞や尿による悪臭」です。コウモリが多い場所では、大量の糞や尿が問題となり、強烈な悪臭が発生します。特に、糞は崩れやすいため、そのニオイが空気中に広がり、悪臭を感じやすいです。また、コウモリの糞には「ヒストプラズマ症」という人間に感染する病原菌が存在することも報告されています。

さらに、糞尿は家屋の老朽化を進める要因の1つです。糞尿によって木材や建材が腐食し、家屋に深刻な被害をもたらします。

コウモリが家にいるサイン

夕方から夜にかけて、「ばさばさ」という羽音が聞こえた場合、家にコウモリがいるかもしれません。また、家の近くでコウモリの糞を見つけた場合は棲みついている可能性が高いです。コウモリの糞は5～10mmほどの大きさで、特に夏季に多く落ちています。

コウモリの侵入を防ぐ方法とは？

コウモリが家に侵入することを防ぐためには、まず侵入経路を特定することが重要です。コウモリは通常、エアコンのホースや換気扇、雨戸の戸袋、シャッターボックスなどから侵入します。コウモリの居場所を特定したら、忌避剤を使用してコウモリを追い出しましょう。専用のトレーにジェルタイプの忌避剤を入れて設置したり、ハッカスプレーを撒いたりすることで、コウモリが近寄らなくなります。また、窓には網戸を設置するなど、物理的なバリアを設けることも重要です。これによって、コウモリの侵入そのものを防ぐことができ、被害を最小限に抑えられます。

ハクビシンの特徴

ハクビシンは灰色の体が特徴的で、顔には白い縦線がある動物です。また、目の周りに白い点模様が見られます。もともとは中国南東部や東南アジアなどで生息しており、国内では主に山岳地帯で目撃されています。最近では、都市部でも目撃されることが多いです。
ハクビシンは雑食で、果物から小動物、魚、昆虫など、幅広い食物を摂取します。

ハクビシンによる被害

・経済的な被害

ハクビシンは糞尿を溜める習性がある動物です。糞尿を放置すると、家の柱が損傷したり、天井が崩れたりするなどの影響が出ます。また、農村地域では農作物が荒らされる被害も報告されており、春や夏にはメロンやスイカ、秋や冬にはリンゴやジャガイモが狙われます。

・健康への影響

ハクビシンはダニなどの害虫だけでなく、多くの病原菌を媒介する動物です。彼らが家に侵入すると、ダニや菌によるアレルギー症状や重篤な病気が感染する可能性があります。

ハクビシンの侵入を防ぐ方法とは？

・エサとなりそうなものを撤去する

ハクビシンは雑食であるため、生ゴミもこまめに撤去するか、密閉できるゴミ箱で管理することが重要です。また、ジュースの空き瓶や缶、ペットの食べ残しは、ハクビシンを引き寄せる要因となります。ハクビシンはエサの近くに寝床を作る習性があるため、農作物や果樹の実の管理、廃棄物の撤去、ペットのエサの管理を徹底すれば、ハクビシンが棲みつくことを未然に防ぐことが可能です。

・わずかな隙間をなくす

家屋への侵入を防ぐためには、侵入経路を断つことが重要です。特に屋根は最も大きな侵入経路となるため、ハクビシンが屋根まで登らないように、導線になりそうなものを極力なくすことが重要です。また穴が見つかった場合は、すべて塞いでおきましょう。