蜂の種類と巣の見分け方

・アシナガバチ

アシナガバチはスズメバチに比べて攻撃性はありません。しかし、巣の防衛のために人に害を与えることが多いです。住宅周辺に棲みつくことが多いため、駆除依頼も多い種類となっています。また、刺されたときの痛みは非常に強いです。

アシナガバチは公園や市街地など、私たちの身近な場所に巣を作ることが多いです。巣はシャワーヘッドのような形をしており、巣穴が露出しています。また、植物の繊維（木の皮など）と唾液を混ぜて作られており、非常に頑丈です。

・スズメバチ

スズメバチは非常に攻撃的で毒性が強く、中には近づくだけで攻撃してくる種類も存在します。主な住処は土中や木の根元であり、ハイキング中に気づかずに巣を刺激してしまい被害を受けることも多いです。近年では人の生活圏に生息し、家屋に巣を作るケースが増えています。巣を見つけたら、被害が出る前に専門業者に駆除を依頼しましょう。

スズメバチは、丸いボール型の巣を作るのが特徴です。初期の巣はフラスコ型やとっくり型をしています。

・ミツバチ

ミツバチは農作物の受粉や蜂蜜の生産など、人とのかかわりが非常に深いです。基本的には穏やかな性格を持っており、刺激を受けなければほとんど刺すことはありません。

ミツバチの巣は、平べったい板のような形をしています。また、ハニカム構造と呼ばれる六角形の巣穴が並んでおり、非常に丈夫に作られています。

蜂の巣を作らせないための方法

・蜂が嫌う木酢液のにおいを利用する

木酢液は、炭を焼いた際に発生する煙を液体化したものです。水と同じ割合で混ぜたものを容器に入れて設置しておくと、蜂が寄ってこなくなります。また、庭木に木酢液を吹きかけることも予防法として有効です。

・細かい網を使用して蜂の侵入を防ぐ

通気口には、蜂の侵入を防ぐために細かい網を張りましょう。網の目が細かいものを選び、蜂が巣を作りそうな場所に設置するのがポイントです。高い位置に網を張る場合は、転落に注意してください。

シロアリの生態

シロアリは、アリの仲間ではありません。ゴキブリから進化した虫で、朽ちた樹木を食べる習性はゴキブリ属に由来しているといわれています。シロアリという名前がつけられた理由は、「アリに似ているから」です。幼虫となったシロアリは、成長するにつれて職蟻や兵蟻、有翅虫などに分化し、女王と王を中心に数万から100万の大きな集団を形成し、人間のような社会生活を営んでいます。シロアリとアリは異なる昆虫ですが、社会生活や形状、大きさなどが類似しています。

シロアリがいる家の特徴とは？

シロアリの被害は目に見えないため、気づきにくいものです。以下で、シロアリ被害が疑われる家の特徴をご紹介します。

・床がきしむ・ふかふかする

シロアリは暗く湿度の高い場所に生息し、基礎や床板の木材を食べる害虫です。食害を受けた木材は薄くなり、隙間ができるため、歩くときに床がきしんだり、柔らかく感じたりすることがあります。

・ドアや雨戸の建てつけが悪くなる

シロアリがドア周辺の木材を食べると、枠組みが歪んでしまうことがあります。ドアの開け閉めがスムーズにいかなくなる、しっかりと閉まらなくなった場合はシロアリが発生しているかもしれません。

・壁や柱を叩くと空洞音がする

通常、壁や柱を叩くと重い音がしますが、シロアリの被害を受けている場合は軽い「ポコポコ」という音がするのが特徴です。他の箇所を叩いて比べてみて、音が軽い場合は、その箇所の内部にシロアリが住んでいる可能性があります。

これらの特徴がある場合は、早めの対策が必要です。シロアリの被害を放置せず、適切な駆除を行いましょう。

シロアリが発生した場合の対処法

シロアリの発生に気づいた場合は、まずはプロフェッショナルな駆除業者に連絡することが重要です。自己判断での対処は被害を広げる可能性があるため、適切な知識と技術を持つ業者に任せることをおすすめします。