引越し時のハウスクリーニングは必要？

賃貸物件を退去するときは、ハウスクリーニングが必要です。住んでいた期間の長さにかかわらず、引越し時にハウスクリーニングを行うことは、住居の貸主や次の入居者に対する心遣いになります。また、住居や設備を長持ちさせることにもつながります。

費用は誰が負担する？

通常、賃貸物件のハウスクリーニング費用は管理会社や貸主が負担します。しかし、借主負担とする特約が契約書に記載されている場合は、費用を負担するのは借主です。トラブルを避けるためにも、契約書の内容をしっかりと確認しておきましょう。

ハウスクリーニングの範囲について

ハウスクリーニングが必要な範囲について、解説していきます。

・床の掃除とワックスがけ

フローリングの床は湿気に弱く、傷つきやすいため、床を保護するためにワックスがけが必要です。ワックスがけによって床は光沢が増し、美しい状態になります。

・キッチンや浴室などの水回り

キッチン、浴室、トイレなどの水回りもハウスクリーニングの対象です。キッチンでは、コンロ周りの油汚れや換気扇の埃、シンクの水垢や排水口などを掃除します。また、お風呂の水垢やカビ、トイレの黄ばみなど通常の掃除では落としきれない細かい汚れまで洗浄します。

・窓やサッシ

窓やサッシは見た目がきれいでも、車の排気ガスや花粉などの影響で汚れていることがあります。ハウスクリーニングでは専用の洗剤などを使って汚れを落とし、しっかりと拭き上げていきます。きれいに磨かれた窓ガラスからは太陽光が美しく入るため、部屋の中が明るくなるでしょう。

ハウスクリーニングの費用相場について

ハウスクリーニングにかかる費用相場は、以下のとおりです。

• 1R～1Kの部屋：約30,000円～40,000円
• 1LDK～2LDKの部屋：約40,000円～70,000円
• 3LDKの部屋：約75,000円～100,000円

上記の価格は一般的な目安で、同じ間取りでも床面積が広い場合や汚れがひどい場合は、料金が高くなることが多いです。また、空室か居住中かによって料金は異なり、一般的には空室のほうが安くなる傾向があります。空室の場合、室内に家具や物がないため、作業がしやすく、家財道具を汚さないように養生する必要がありません。

ハウスクリーニングの費用を安く抑える方法

・閑散期に依頼する

ハウスクリーニングを依頼するのに適した時期は、1月～2月、9月～11月です。この時期は、大掃除のシーズンと重ならないため、スケジュール面で融通が効きやすくなっています。

・できる範囲は自分で行う

手の届く範囲の軽い汚れは自分で掃除することで、費用を下げられます。玄関や窓拭きは自分で行うとよいでしょう。

・まとめて依頼する

複数箇所のクリーニングをまとめて依頼すれば、一度の清掃スタッフの派遣で済むため、費用を安く抑えられます。

オーナーや不動産会社に事前に相談しておくこと

賃貸物件のオーナーや不動産仲介業者（管理業者）には、必ず事前に相談しましょう。その理由は、既にオーナーや仲介業者指定のハウスクリーニング業者が存在する可能性があるためです。引越しを決めたら、「ハウスクリーニングを便利屋に依頼したい」と早めに伝えることで、依頼の重複を防げます。

複数業者から見積もりを取ること

ハウスクリーニングの業者を選ぶ前に、まず複数の業者に見積もりを依頼することが大切です。その際に、提供するサービスや追加料金の有無なども確認しましょう。しっかりと比較することで、安価な業者だけでなく、自身の希望に合ったサービスを提供している業者を見つけられます。